不足について考えてみる
- ゆくるん
- 2021年6月22日
- 読了時間: 4分

こんにちは、ゆくるんです。
「不足しがちな栄養素があるから
それを補う」
足らないものは補い、
不要なものは排除する。
というのが当たり前のように
疑われることのない常識として
存在しています。
でも、
これは身体の原理原則からして
「真逆」の結果を生み出します。
身体は、足りないものを補われれば、
補われることに慣れて
「補われなけば保てない弱い身体」
になります。
身体に不要なものを排除することを
徹底すれば、
不要なものを自ら排除する力を失います。
これは身体の原理原則です。
このことを知っているだけでも、
皆さま自身の健康を考えるときに
重要な気づきがあると思います。
◎補えば、不足する事例◎
◆栄養不足をサプリメントの栄養素で補う
→食事が摂れない栄養素を
サプリで補うことで
「栄養素が十分足りている」
と判断すると、
食事からの栄養摂取率が低下します
=サプリで補い続けなければいけない体が出来上がります。
◆腰痛があるので、コルセットで補強する
→自分の筋力を補うという目的で
コルセットをすると、
その安心感で動けるようにはなります。
ですが、
コルセットがないとどうなるでしょう?
当然、コルセットで筋力を補う期間が長いほどに
「コルセットをしなければ保てない弱い身体」になります。
◆消毒を徹底すれば、
もともと備わる菌やウイルスへの抵抗力は落ちる
→私たちの肌や口の中にも、
たくさんの菌やウイルスがいます。
当然空気中にもたくさん存在しており、
現代では手洗い、手指消毒の徹底、
ケースによっては噴霧型の空間除菌などまであります。
菌やウイルスを排除するほど、
身体にもともと備わる免疫力は
働かなくても良くなるので、
免疫力は下がります。
これは無菌室にいた人が
外に出るとすぐ風邪を引くことからもわかると思います。
◎不足していれば、補おうとする◎
「補えば不足する」ということは
逆も然りです。
不足していると、自ら補おうとすることも
身体の原理原則です。
これは環境や状態への適応力と
言い換えられます。
例えば、
日本よりも衛生状態の悪い地域に行けば、
現状私たちの免疫力ではすぐには適応できず、
体調を崩しやすいです。
つまり、
その環境に適応するには
免疫力が不足した状態とも言えます。
ですが、
そのままその地域で数ヶ月生活してれば、
不足した免疫力を自らの力で補い、
その環境に適応できるようになります。
これは筋トレで筋力アップするのも同じ原理です。
筋トレで重りを持ち上げると、
初めは重く感じます。
でもそれを1ヶ月も継続すれば
初め重く感じた重さも
軽く感じるようになってきます。
これは初めその重さを持ち上げるには筋力が不足していたものの、
そのまま継続していれば、
その重さ(環境)に適応し、
不足していた筋力を補い始めます。
こういったことからも
「不足すれば補い、補えば不足する」
ということが身体の原理原則であることがわかると思います。
◎エサを与えず、餌の取り方を教える◎
野生動物の世界でも、
親は子に初めこそ餌を与えますが、
一定時期からは餌を与えず、
狩りの方法を実践を通して教えますよね。
お腹が空いたら餌を与えるのではなく、
餌の狩り方を教える。
これはとても大切なことだと思いますし、
私の両親もそんな風に育ててくれました。
大人は子供が欲しがるものを与えてしまいますが、
本質的にはそれを与えるより、
それを手に入れるためにどうすればいいかを
教えるべきなのかと思います。
不足を補えば、より不足する状況を生み出すことになり、
不足している状況では自ら工夫しなんとかしようとする。
これは人間だけではなく、
生命体の原理原則とさえ言えることかもしれません。
「不足を補うこと」
これがいかに更なる不足を生み出すことにつながるか
お分かりいただけたかと思います。
足りないものは補う。
不要なものは排除する。
これが現代医学の根本原理であり、
世の中の仕組みそのものかなと思います。
正直これを繰り返すほどに
自分の力を失い、
自分の力だけでは健康維持すらできない弱い身体になります。
良かれと思ってやっていることが
知らない間に逆効果になることもあるので、
とても大切な考え方だと思います。
ぜひ、皆さまの日常を振り返ってみてください^^
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